こんばんは。
発達障がい人の大北です。
沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、
安心の中で喜びを分かち合える
暮らしの場を仲間とともに育んでおります。
先日、
名護のメンタルクリニックにて、
新しい心理士Sさんとの初カウンセリング。
まずは、
カウンセリングの決まりや目的の説明を受け、
僕はとても眠くなりました笑
人の話をずーっと聞き続けるということが、
苦手なんだなぁ。
その後、
心理士さんから質問が1つ。
「この時間をどんなふうに活用したいですか?」
僕は、
「自分の中の最近困った出来事を伝え、
それに対する対処の仕方や気質への理解をしたいです。」
と伝えました。
すると心理士さんは、
「それはどうしてですか?」
と聞いてくれました。
僕はちょっと考えてから、
メンタルクリニックに通う中で感じる違和感を、
正直にお伝えすることにしました。
「いつも先生や心理士さんに
"この2週間調子どうでしたか?"と聞かれるのですが、
その質問がとても苦手なんです。」
「2週間気持ちが上がった日もあれば、
落ちた日もある。上がったり下がったりの毎日です。
それを総合して、
”この2週間は〇〇でした。”とお伝えすることは、
僕にはとても難しいんです。
時間を線で捉えることが難しいです。
瞬間瞬間の今でしか把握することができません。
だから僕はこのカウンセリングの場で、
2週間の"状態"を答えるのではなく 、
2週間にあった"困ったこと"をお伝えすることになると思います。」
とお伝えしたのです。
今にしか生きられない気持ちを、
正直にお伝えしました。
すると心理士さんから、
意外な質問がありました。
「じゃあこの2週間、
ずっと調子良くて何も困らなかったらどうしますか?」
えっ??
自分の予想の斜め上をいく質問に、
僕はきょとんとしました。
そして改めて考えて、
「調子良かったら、
"調子良かったです!おしまい。"と伝えるかもしれません。
でも、それだけでいいのか?という気持ちがあります。
この2週間は宝くじに当たったようなものかもしれない。
"調子が良かったから満足”ではちょっと違う気がするんです。」
すると心理士さんは、
「そうだよね。」と同意してくれて、
こう続けました。
「僕は大北さんが"調子良かったです"と答えたら、
"なんでですか?"と尋ねると思います。
なぜなら、調子が良かった時には、
調子が良くなる秘訣がたくさんあるから。
調子が悪かった時には、
悪くなるヒントが隠れているから。
どちらも自分を理解し、
より良い感じになっていくためにとても大切なことなんです。
だから僕は、
大北さんが調子が良くても悪くても、
"なんでですか?"と聴くと思います。」
なるほどー!!!
僕は目からウロコ。
そして心理士さんは伝えてくれました。
「せっかくの時間なので、
困った出来事だけを伝えるのはちょっともったいないです。
大北さんの調子良かったことも、悪かったことも、
なんでも全部にヒントがあります。
だから"困った"に限らず、
話したいことをなんでも伝えてもらえたら嬉しいです。」
なんだかとっても素敵な人だなぁ。
僕は感動しました。
すぐ「できないこと」に焦点を当てがちなのは、
僕のくせ。
Sangoの面々が御用達の心理士さんですが、
さすが!という感じでした。
僕はとても頑固でプライドが高いので、
人にアドバイスを聞くということがとても苦手です。
特に心のことになると、
モコさん以外の話はなかなか受け付けません。
僕はこの人から学びを受け取ると決めている、
モコさんの伝えてくれることですら、
抵抗してしまうことがある厄介なやつです。
そんな僕にとって、
心理士さんに心を開くこと自体、
とてもチャレンジングなこと。
自立とは、
一人で立つことではなく、
「助けて」を言える場所がたくさんあること。
誰かが伝えてくれた素敵な言葉。
「助けて」を伝える先が、
また1つ増えたこと。
心から嬉しいです。
出会いと気づきに感謝を込めて。
まるっ!!