こんばんは。
エンパス男子の大北です。
沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、
安心の中で喜びを分かち合える、
そんな暮らしの場を仲間とともに育んでおります。
その中で、Sangoファーム中城という畑の園主をしており、
薬や肥料を使わず、水やりもせず、祈りと喜びで畑を営む日々。
僕たちはいつも、
「正しさ」や「美しさ」で
物事を判断しがち。
正しいこと・美しいことが絶対で、
それができる人が素晴らしくて、
できない人は努力が足りない。
「正しさ」という尺度で物事を測り、
「努力」という行動量だけを、
成長の判断基準とする。
そして成功に至るために、
規律をもって人を矯正し、
競争という勝ち負けだけが重要視される。
先日みた『地上の星たち』という映画のなかでも、
そんな学校・社会の様子が描かれていました。
(本当に素晴らしい映画でした!心の底からオススメだお)
でも、
人は本来、みな役割を持っていて、
個性だって十人十色。
得手不得手も、
気質によって色々なのです。
それが理解できるだけで、
穏やかに人と一緒に入れるし、
活かし合う関係性を育むことができる。
様々な経験を通じ、失敗もしながら、
そんなことを感じる最近。
受け入れられなかったことも、気質が理解できると落ち着く。
今年に入ってから、
本当に様々な人が畑に来てくださるようになり、
暮らしを共にしております。
みなさま本当に個性豊かで、
たくさん学びになるし、気づきもある。
でも同時に、
ぶつかる壁もありました。
ある方の食事スタイルが、
どうしても受け入れられなかったのです。
その方は胃腸が弱く、
固いものがあまり好きではない方でした。
だから極力固いものは食べないようにするのですが、
どうしても口に入ってしまった場合は、
噛んだのちに口から出されていたのです。
僕はなんでもパクパク食べるほうだったので、
その食事スタイルのギャップに驚き、戸惑いました。
僕なりになんとか適応しようと、
食事を分けてみたり、
汁物などはご自身でよそってもらったり、
色々工夫をしてみましたが、
それでも、
よそわれた食事が多く食べ残されてしまいました。
食材が無駄になってしまうことも嫌で、
とっても反応してしまった僕は、
ついに相手の食事スタイルに口出しするようになりました。
自分の正しさを押し付けてしまったのです。
それがきっかけとして、結構バチコバチコしてしまい、
「やっちまったなぁ〜!!」という僕でございましたが、
その後、
もこさんにその話をした時、
もこさんが一言。
「あれは自閉症の気質なのよ。」
と伝えてくれたのです。
そうだったのか!!!!
僕は目からウロコでした。
僕はつい相手の食事スタイルを、
「間違っている。」「改善してほしい。」
という気持ちで見て、伝えておりましたが、
「やらない」のではなくて、
「できない」のです!!
もともと備わっている気質だから、
変化させることが難しい。
食事については、
「美しさ」ことが素晴らしいと評価されがちですが、
それができない人もいる。
(あっ、僕も食べ方は決して美しいとは言えないです!笑)
できない人に「やれ!」って言うなんて、
魚に空を飛べと言うようなもの(笑
傲慢もいいところだ!笑
それが理解できただけで、
なんだかとても気が楽になり、
許せた僕がいました。
できないことを「気質」として理解できるだけで、
こんなにも安心できるなんて驚きです。
そしてその安心は、
輝きへと繋がってゆきます。
安心の中で見せてくれた輝き
ここ2週間くらい、
畑に滞在されている女子。
彼女はとってもゆっくりさん。
いろんな農家さんのもとでバイトなどしてきたけれど、
ペースが合わず、苦労することがたくさんあったらしいのです。
僕も基本ゆっくりさんなので、気質は理解できるし、
のんびりペースで活動してもらっております。
そんな彼女ですが、感性はとても豊か。
見えない世界も敏感に感じ取る。
彼女にポットに蒔いてもらった種は、
とっても元気に発芽します。
(すごい早く発芽してて、油断してたら徒長した笑)
植物に対する愛情をすごく感じたので、
ひと畝まるまる草刈りと種まきを、
お任せすることにしました。
ゆっくり彼女のペースで、
草刈りに没頭し、その後種まき。
種まきは、
基本的な間隔などはお伝えしましたが、
あとは彼女自身に委ねることに。
島かぼちゃの種などは、
「1つの穴に1粒蒔くか2粒蒔くか、
蒔く数もお任せするねー!」
とお伝えしました。
途中、彼女が数を数えることが苦手という
気質を持っていることも発見。
僕が40粒だと数えていたトウモロコシの種を、
80粒だとカウントしておりました。
そんな風に世界が見えるんだ!と僕は驚き、
世界の受け取り方ってこんなにも違うんだなぁと、
感心しておりました。
数を数えられないことを引け目に感じていた彼女に、
「全然大丈夫だよ〜」とお伝えすると、
安心してくれた模様。
一人で黙々と、
種まきを続けてくれました。
そして種まきが終わった後、
伝えてくれたのです。
「とっても楽しくて、嬉しかったです。
島かぼちゃは一つ一つの種に、
1粒がいい?2粒がいい?と聞いたら答えてくれて、
それで蒔くことができました。」
と伝えてくれるではありませんか。
なんたる素敵な関わり。
こんなにも一つ一つの物事を大切に、
植物さんと会話してくれるなんて、
僕の方が目からウロコでございました。
(早速生えてきたトウモロコシ)
正しさや速さだけが全てじゃない。
それぞれが色とりどりの才能を持っている。
安心の中で、輝きを放ってくれた彼女が、
僕にとても素敵な気づきを与えてくれました。
ここを訪れ、関わってくれる方々が、
様々な「気質」を見せてくれて、
たくさんの学びを与えてくれる。
そのぶんだけ僕は、
自分に対しても、目の前の人に対しても、
穏やかに接することができております。
成長させてもらえております。
畑で人と1週間も一緒におれなかったアスペな僕が、
2月はたった3日しか1人の時間がなくても平気でした。
本当に感謝感謝です。
この気持ちを大切に、
皆様と喜びを分かち合える場を、
引き続き育んでゆきます。
今日も気づきに感謝です。
まるっ!!
・こんな僕たちが集まるコミュニティがこちら。
・メンバーが民宿もやっております。アスぺなお宿(笑
だからこそ育まれるくつろぎ空間と、体に優しく美味しいお食事。
ぐっすり寝れます(笑 オススメです。