あるがままに生きるために〜コミュニティSangoで暮らす日々のキロク〜

魂の成長を目的としたコミュニティ『Sango』の住人である大北のブログ。“祈りと喜びで育つ畑”「Sangoファーム中城」の園主でもあり、とっても敏感(HSP・エンパス)なアスぺ男子。沖縄の雄大な自然の中で、仲間と共にあるがままに生きる。そんな日々の暮らし・畑仕事の実験や気づきなどを綴っています。敏感男子、ただいま地球に適応中٩( 'ω' )و

この経験がしたかった

こんばんは。

発達障がい人の大北です。

 

沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、

安心の中で喜びを分かち合える

暮らしの場を仲間とともに育んでおります。

 

気がつけば4千字の大作を書いてしまった笑

 

皆既月食の今日、

大きな喜びを受け取ることができた話。

 

お品書き

 

 

僕は自分を大切にできたのか?

昨日、僕の心の糸が切れた。

 

naturalhspman.hatenadiary.jp

 

日々の作業や工事をしながら、

様々な調整を行なっていく。

 

調整しても調整しても、

どんどん突然の出来事たちに、

パニックし、プツンとヤル気を失った。

 

そんな僕が最後に直面したのは、

布団のシーツのこと。

 

昨日、お山のユニットハウスへのお引越しをする予定だった僕。

 

しかし一昨日からお山のトンブロック設置工事に参加していた僕は、

自分でできない寝具類の洗濯と乾燥を他のスタッフにお願いしたのだ。

 

作業終了後、

夜に自分のユニットハウスの掃除をして、

乾燥してもらったお布団を入れようとした時に、

 

見当たらないシーツがあることに気づき、

洗濯場まで探しに行った。

 

するとそこに、

乾いてないシーツが置かれていた。

 

そういえば作業が終わったあとに、

シーツの洗濯状況を確認したら、

「まだ乾いていないシーツがあるの。だから乾燥機に入れるの待ちなの。」

と伝えてもらった気がする。

 

そして僕は、

「じゃあ後は自分でやるね。ありがとう。」

と答えたのだ。

 

にもかかわらず、

突然起きた出来事などに翻弄され、

自分のシーツを乾燥させるのを忘れていた。

 

今日寝る時に使う予定のシーツなのに。。。

 

普段なら笑い話だったろうけど、

糸が切れた自分にとっては大きな出来事で。

 

「果たして僕は自分を大切にすることができているのだろうか??」

 

作業も調整も統括も。

全部したくてしていることだと思っていた

 

こんな結果が目の前に現れてくるのなら、

全部間違っていたのかもしれない。

 

自分がしてきたと思った

絶対的自由ってなんなのだろう??

 

よくわからなくなり、混乱して、

夜遅く引越してきた部屋でひとり泣いた。

 

泣いたら少し心が落ち着いて、

ゆりさんにラインで気持ち聞いてもらえて落ち着いて、

深夜を回ってお休みした。

 

昨日こそは早く寝ようと思ったのに、

結局連日あまり寝れていない笑

 

関わってもらえてホッと

そして迎えた今日。

 

まだ気分が重たいけれど、

昨日の夜よりは元気になったので、

昨日仕切れなかった調整や連絡を進めていく。

 

 

今日はトンブロック設置工事の最終日。

 

このお山に新たなユニットハウスを設置するために、

その土台となるトンブロックを置く工事。

 

馴染みの棟梁に工事を依頼して、

一緒に作業を進めて3日目。いよいよ大詰めというところ。

 

 

僕がいろんな連絡を終えた頃には、

今日の工事は始まっていて。

 

僕も工事に参加しようと思うのだが、

心の混乱が落ち着かない。

作業に入る意欲がわかない。

 

どうしようかなーと思って、

自分のお家の前で座っていたら、

 

スタッフのSさんがトコトコ歩いてきて、

笑いながら声をかけてくれた。

 

大北くん、元気??大丈夫??

大北くんの状況)想像するだけで大変そうだね。」

 

その一言の明るさに安心して、笑えて、

涙が出てきた。

 

「ほんとそうですよね笑」

 

その一言が言えたら、

なんだか心が軽くなって、

自然と工事現場に足が進んだのだ。

 

関わってもらえるって、

ほんと嬉しくありがたい。

 

"職人さんとの仕事"に向き合う

僕は、

大工や棟梁、職人と呼ばれる人と、

一緒に作業することがとても苦手。

 

 

彼らの仕事は早くて、正確。

そして厳しいことが多い。

 

さらに沖縄の大工さんは、

方言が強くて理解することも難しいことがある。

 

素人の僕にはわからないことがたくさんで、

「でも迷惑かけちゃいけない」と自分に圧をかけてしまうので、

普段のように落ち着いてできなくなる。

 

ポンコツ度合いが5割ましだ。

 

そんなだから、

うまくいかなかったり、叱られたりした経験が、

過去に色々ある。

 

ゆえに、

大工さんと一緒に仕事をすると、

緊張してしまうのだ。

 

だから無意識のうちに、

そういう仕事は避けがち。

 

6月から始まった、

Sangoの大リフォーム祭においても、

何度か馴染みの棟梁に仕事をお願いしたことがあった。

 

でも、

そのどれにもがっつり全日程関わったことはない。

怖さゆえにどこか逃げ腰だった自分がいた。

 

それゆえの不完全燃焼もあった。

そんな自分にも気づいていた。

 

だから今回の工事は、

逃げたくなかったし、ちゃんと向き合いたかった。

 

緊張する自分のままで終わりたくない。

 

だからこの3日間は、楽しむことに努めた。

自分が楽しむ。自分を楽しむ。

 

たとえ疲れていようと、

自分に薪をくべて、楽しむ気持ちで取り組み続けた。

 

これまでは大工さんの前では緊張して、

あまり喋れない僕だったけど、

 

昨日棟梁に、

大北くんといると楽しくて退屈しないさ〜」

と言ってもらえた。

 

めっちゃ嬉しく、ガッツポーズ。

 

これまでの自分を超えていけることは、

とても嬉しい。

 

 

"苦手な僕"を超えるチャレンジ

これまでの2日間は、

棟梁だけじゃなく、

他の職人さんも1,2名、工事に参加してくれていた。

 

でも今日は棟梁だけ。

あとはうちのメンバーのみ。

 

うちのメンバーがいろんな役割を担う必要が、

自然に出てくるのが本日。

 

 

建物の土台となるトンブロックを置く上で、

大切なのは、

土台となるトンブロック全てが、

同じ高さで水平であること。

 

この上に建物が乗るわけだから、

トンブロックが傾いたり、高さが違うと、

建物も傾いて、ガタガタする。

 

ぴったり水平になることがとても大切なのだ。

 

だから、

同じ高さになるように、元々の地面をある程度整地して、

その上にセメントと砂を混ぜたものを敷いて、地面を水平にするのだ。

 

僕はこの水平を取るという作業が、

とても苦手。

 

あっちを揃えたと思ったら、こっちがずれる。

こっちが高いと思って低くしたら、あっちが高くなる。

 

通称"ブロック沼"。
(勝手に僕が呼んでいるだけ)

 

今までのブロック積みにおいても、

非常に苦戦することが多かった。

(こういう作業)

 

19cm×39cm×15cm、

約15kgのブロックでさえ水平を取るのが苦手なのに、

 

50cm×150cm×50cm、

約1トンのブロックの水平を取るなんて!!

 

大きさも規模感も全然違う笑

 

(ブロックは手で運べるけれど、トンブロックはユンボで運ぶ)

 

でも今日は、そのトンブロックの水平を取るために、

地面に敷いたセメントを木ゴテで水平にする左官作業を、

やってみることにした。

 

(これは職人さんたちでやってくれた場所。

このように木ゴテと水平器でトンブロック設置場所を水平にしていくのです。)

 

本日置く予定のトンブロックは4つ。

そのうちの1つ目にチャレンジ。

 

でもやっぱり水平に慣らしていく作業は、

とても難しくて。

 

やってもやっても水平にならない。

 

みかねて棟梁が、

結局自分でやってくれて。

 

「やっぱり僕にはできないんだ。」

と自己嫌悪に陥り始める。

 

結局、2個目3個目をやる勇気は出なくて、

棟梁にやってもらって、自分はサポートに回る。

 

"できなかった”ことに、

なんだかモヤモヤした気持ちが残る。

 

そして最後の4つ目。

 

木ゴテを手にした棟梁が笑いながら言った。

「また俺が木ゴテ持ってしまったさ〜」

 

棟梁は優しい人。

 

素人の僕たちと仕事することを嫌がらず、

一緒にやってくれる。

 

内心イライラしているだろうし、

自分でやったほうが早いこともたくさんあるだろう。

 

でも僕たちにも、

"経験"させてくれるのだ。

 

子どもたちの成長を見守る親分肌なのだ。

 

笑いながら伝えてくれた言葉に、

そんな想いが込められていた気がした。

 

だから、

「最後は僕がやりたい。」

と伝えることができた僕がいた。

 

幸い2、3個目のトンブロックについて、

地面慣らしのサポートに入ったことで、

 

棟梁がどういうやり方や流れで水平にしていくのか、

理解することができた。

 

だからそのやり方を真似ながら、

丁寧に丁寧に地面を慣らしていく。

 

すると、

1個目とは比べ物にならないくらい水平に、

地面をならすことができたのだ!!

 

側で棟梁も、

「上等さ〜」と伝えてくれて。

 

すげー嬉しかった。

 

そして僕が慣らした地面に、

トンブロックが無事置かれて、

完成!!

 

 

あまりの喜びに、

みんなでバンザイ!!!笑

 

(棟梁、顔隠れとるで笑)

 

4個無事に置かれた瞬間、

すごい達成感が湧き上がって、

今までの疲れも落ち込みも吹っ飛んだ。

 

そして僕は気づいた。

 

何を差し置いても、

僕はこの経験がしたかったのだ。

 

この経験がしたかった

以前

「旅行するならどこに行きたい?」

と聞かれた時、

 

全然思いつかなくて笑

 

それでも出てきたのは、

「高い山に登ること。」

だった。

 

高い山に登ることへの好奇心が僕にはあって。

 

道中苦しいことはあるけれど、

それを抜けた先の喜びがとても嬉しいのだ。

 

"山頂まで行った"喜びもあるけれど、

"苦しみを超えた先"にある喜びの感覚、

それ自体がとても好き。

 

"難儀の喜びがある"

ことを僕は心のどこかで理解している。

 

達成感とも言えるかもしれない。

 

一方"自由"という言葉には、

羽で羽ばたくような感覚がある。

 

難儀や苦しみはそこにはなさそうだし、

ただただ楽しいだけのように思える。

 

僕は"自由"というものも、

"絶対的自由”という言葉も、

そのような翼を想起していたのだ。

 

完璧で安全で穏やかで。

そんな環境に身を置かせることが、

自分を大切にすることであり、

 

その快適さが、

”自由”であり""喜び"である。

という印象を無意識に持っていた。

 

でも、

自由も喜びも1つではない。

 

苦しみの先にこそ気づける喜びもある。

 

僕は本当はそんな"山登り"も、

心から望んでいたのかもしれない。

 

最初の方の、

"自分を大切にできているのだろうか?"

という問いの答えは、

 

今日は"イエス"。

 

だって僕は、

トンブロックを設置する経験をしたかったから。

 

たとえ布団のシーツを自分で乾燥させることができず、

快適なお布団で寝ることがその日はできなかったとしても、

 

それでもトンブロック設置を選べて、

大変な思いをしながら楽しく作業できて、

本当に良かった。

 

僕は僕にとって、

自分を超えて新しい自分になることを選んだのだ。

 

古い自分を超えて、新しい自分と出会う。

そのために必要な学びや経験は、

人それぞれ違う。

 

だからそれぞれの今日の過ごし方も違っていい。


Sangoという学び舎で、

それぞれの成長に向かって、

自分の"絶対的自由"を実践している。

 

それがとても嬉しいこと

 

その喜びを、

実践することができた今日でした。

 

今日も気づきに感謝です。

まるっ。

 

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・僕たちのお惣菜屋さん『発酵おうちごはん かりぃ』

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