こんばんは。
発達障がい人の大北です。
沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、
安心の中で喜びを分かち合える
暮らしの場を仲間とともに育んでおります。
今朝は4時前から目が覚めて、
体をほぐして、瞑想して、
ブログを書こうと思い立つ今。
清々しい朝でございます。
昨日、
いろは唄の書遊びを、
みんなでしました。
筆を使って、
いろは唄を書き続ける瞑想。
何枚も何枚も書いているうちに、
最後には涙。
また１つ、
過去の記憶が剥がれ落ちてゆきました。
子どもの頃から、
書道がとても苦手で。
周りの人と比べて、
どうしても上手に書けない。
自分の字が不細工に見えてしまう。
比較と劣等感の渦の中にいた、
少年時代の僕にとって、
その最たるものの１つが書道でした。
昨日みんなと書で遊んでいた時間も、
どうしても周りの人の字が気になってしまって、
同じように書けない自分に不自由さを感じてしまって、
そこから、
子供の頃に書道が苦手だった記憶に行き着いて、
涙流せて、よかった。
その後、
自室でもいろは唄を続けまして。
またよみがってくるのは別の記憶。
大学時代、
出会った書の先生のことを思い出しました。
彼は車椅子で半身不随。
にもかかわらず、
口や不自由な手を駆使して、
自由に書を書く方でした。
彼のワークショップに参加したことが、
出会いのきっかけ。
そのワークショップで伝えてもらったのは、
「固定観念を外すこと。」
「１つの文字を、
絶対に同じ書き順、書き方で書かない。」
というルールのもとで、
紙に何枚も筆で書き続ける、
というワークショップでした。
"同じ書き順で書かない"ということが、
最初はとても苦しくて。
書くことについて、
"こうあるべき"という自分がいたことに気づき、
「もっと自由に描いていいんだ！」を知りました。
そのワークショップを通じて、
初めて自分の書く字を好きになりました。
その後も、その先生との交流は続き、
個展に遊びに行かせてもらったり、
ワークショップに何回も参加したり、
僕も主催をさせてもらったり、
とても仲良くさせてもらっていました。
大好きで尊敬する先生。
でも、
沖縄に来て初めの頃に、
考え方のすれ違いを感じ、
自分の本音を正直にお伝えしたことで、
そのまま疎遠になってしまったのです。
疎遠になったこと自体は、
「尊敬する人に自分の本音を伝えられた」結果として、
受け入れていました。
そしてその数年後、
先生が光に還ったことをSNSで知り、
とてもびっくり。。。
突然のことに、
涙しました。
疎遠になったことへの、
悔いもあったのです。
その記憶も、
抑え込んでいたものだったと気づき、
彼に教わった書き方で、
感謝を込めて、いろは唄を書いてみました。
今まで凝り固まっていた、
筆が楽しく遊ぶ。
もっと自由でいいんだと、
ふたたび教えてもらいました。
進さん、
ありがとうございます。
喜びの中に在ることを、
祈ります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後も何枚か書くうちに、
今度は筆の質感を感じ始めました。
はたと気づいたのです。
"書き方"にとらわれすぎて、
書く瞬間を味わっていなかった。
体とともに動く筆。
筆が紙と接し、線が現れる瞬間。
１つ１つを、
じっくり感じ取っていい。
どう見るか、どう見られるか、どう表現するか、
の外側にこだわりのではなく、
字と向き合い、味わっていいんだ。
そう気づいたら、
字を書くスピードが、
ゆっくり、じっくりに。
ほんと怖がりだなぁ。
と自分が笑えた瞬間でした。
個人的に"上手"とは言えないけれど、
（筆づかいもそうだけど、墨づかいが難しい・・・）
１つまとまった感覚があり、
それが嬉しく、今回はこれにて終了。
書を通じて、
自分と向き合い、手放せた時間。
恥ずかしい気持ちもあるけれど、
書いた字を晒すことも自己開示（笑
今日も気づきに感謝です。
まるっ！！
