こんばんは。
発達障がい人の大北です。
沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、
安心の中で喜びを分かち合える
暮らしの場を仲間とともに育んでおります。
本日は、
Gくんの会計講座でした。
お金の本質は何か？？
について、
とても丁寧にわかりやすく伝えてくれた講義でした。
実はお金が、
どれだけ財布に入ろうが、財布から出ていこうが、
全体から見るとお金の総量は減っていない。減ることはない。
お金自体は使われず、
それは僕たちの労働によって賄われている。
つまり、
使っているのは命である。
自然との間に、
お金のやり取りは存在しない。
お金を介する所には、
必ず人と人とのコミュニケーションがある。
お金の先には、
必ず人がいるのだ。
お金とは、
コミュニケーションツール。
お金があることで、
言葉がなくてもやりとりできるし、
お金を通じて価値を伝えることができる。
でも、
お金に頼りすぎるが故に、
その先にいるはずの人が見えなくなり、
人と人とのコミュニケーション、
命のやり取りが阻まれてしまうこともある。
先日も受け取ったメッセージ、
「お金の切れ目が縁の切れ目」
とも通じる話。
この講座中に、
ふと思い出したことがある。
それは、
家族を「お金」で見ていた
僕がいたということ。
僕は幼少期から、
お小遣いを母方の祖父からもらっていた。
代わりに、
僕が両親からお小遣いをもらうことはなかった。
しかし、
妹は祖父からではなく、
両親からお小遣いをもらっていた。
子供の頃、
小遣いをもらう相手が兄妹で違うことが
いつもとても不思議で、
僕にとって、
祖父は"お金をくれる人"、
両親は"なかなかお金をくれない人"、
という設定になっていた。
だから僕は、
祖父の元に足繁く通った。
そして両親に対しては、
「あれが欲しい。」「これが食べたい。」
と自分の願望を素直に伝えることに、
とても大きな心理的な抵抗を感じていた。
と同時に、
両親になんでも「欲しい」と伝えられる妹に、
嫉妬もしていた。
この全てが、
家族をお金で見ていたことになっている！
大人になってから父親に、
「どうして僕の月々のお小遣いは両親からではなく、祖父からだったのか？」
と聞いてみた。
すると、
親からしてみれば大した話ではなくて。
両親が僕におこづかいを渡さなかったのは、
「祖父がすでにお小遣いを渡していたから」
妹にお小遣いを渡していたのは、
「祖父からまだお小遣いを受け取っていなかったから」
親としては、
ただ平等にしたかっただけのこと。
たったそれだけのことにも関わらず、
お金で人を見るだけで、
こんなにも感情の物語ができてしまう。
親も祖父も、
お金でしか見ていなかった僕がいた。
そして今だからわかる。
お小遣いをくれたのは祖父だけど、
僕が生きる暮らし自体を支えていたのは両親だ。
大学までの学費も出してくれているし、
何不自由ない暮らしをさせてくれた。
そこにどれだけの命を、
使っていたことだろうか。
にもかかわらず、
「お小遣い」という直接的なお金だけで、
人を見てしまっていたなんて、視野が狭かったなぁ！！
だから大人になってからも、
お金を出してくれる人かどうかを、
人を評価する指標にしてしまっていたところがあった。
お金だけが全てではない。
お金の先に人（＝命）があるのだ。
今日、
モコさんが伝えてくれたこと。
「まずは自分を傷つけたことにごめんなさいなのよ。
それが全然できていない。」
ほんとそうだ。
お金で人を見てしまったことで、
一番は自分を傷つけていた。
勝手に自分を卑下したり、寂しくさせてしまっていた。
まずは自分にごめんなさい。
気づけた今にありがとう。
そして家族にごめんなさいと、
支えてくれていることにありがとう。
お金を超えて、
自分を差し出すことを学べている今だからこそ、
受け取れることがたくさんある。
一切お給料をもらわずに、
Sangoで活動させてもらえていることで、
はぐくめたこと、気づけたことがたくさんある。
感謝だ。
モコさん、Gくん、
今日も学びの機会をありがとうございました。
まるっ！！
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