こんばんは。
エンパス男子の大北です。
沖縄にあるコミュニティ"Sango"に所属し、
安心の中で喜びを分かち合える、
そんな暮らしの場を仲間とともに育んでおります。
その中で、Sangoファーム中城という畑の園主をしており、
薬や肥料を使わず、水やりもせず、祈りと喜びで畑を営む日々。
本日は雨。
これはチャンス！と思い、
種を返しに行きました。
シードライブラリーとは、
種を貸し出している種の図書館。
こちらで種をお借りして、
自分たちで育てて、実った種を、
また返却するという仕組み。
去年初めてゆかるひさんに行き、
４種の種をお借りして、そのうち２種を返却することができました。
（残り2つは現在育成中です。）
お返しした種は、
「下大豆」と「たかきび」。
どちらも初挑戦。
無事に種取りまでできて、
本当に嬉しかったのです。
そして、
図書館で本を借りても全然返却できなかった僕が、
まさかちゃんと返しにこれるなんて！！！
僕の成長も感じました笑
種を取るって、
とても大切なこと。
種の保存の意味もあると思いますが、
僕が大切だと思うことは別にあって。
僕たちが生きていくために
とても重要なことなのです。
自家採種した種は、
次に種を蒔いた時にものすごくよく育ちます。
この土地のエネルギーを知っている種だから、
成長することに対する肯定感も違うのです。
これから先、
何が起こるかわからない時代だからこそ、
この手でこの土とともに育んでいける命を、
少しでも多く繫いでいくことで、
生きる選択肢が広がっていく。
僕はそう感じています。
自家採種した種は、
種としての肯定感が違う。
この地で花を咲かせ、実ることができた！
という経験を記憶しているからこそ、
元気に伸び伸びと育つ種になるのです。
そしてそれはつまり、
僕自身の肯定感が、
経験を通じて変化しているということ。
種取りも初めて5年くらいたちますが、
初めの頃は失敗だらけで。
虫に食べられるし、取りどきは逃すし、
そもそも花も咲かないし笑
「種を取っていきます」と言いながら、
ことごとく種取りは失敗しておりました。
基本的に"今"しか考えられない人間なので、
当時は、
「これだけ種取り失敗してるのだったら、
種取りなんてせず素直に収穫して食べた方が良くない？」
と自分に対して拗ねておりました。
でもそれでも、
なんだかんだ腐らず、諦めず、
種取りを続けていく日々。
すると不思議なもので、
年々取れる種の種類も増えていくのです。
今年は自分たちの取れた種から育てたトマト苗を、
人に販売することができるくらい、
種が取れるようになっている！！
（おかげさまでたくさんの方と繋がりました。）
経験ってやっぱりすごい。
あの頃の失敗続きの僕では、
信じられないくらいの広がりが、
今この畑には生まれているのです。
僕はアスペさんなので、
結構なんども同じことを繰り返してしまいます。
それでも、
何年も続けているうちに少しずつ、
失敗の経験と記憶が積み重なり、
畑にいても、
「今このくらいの成長度合いだったら、次こうした方がいいな。」とか、
「雑草さんたちがこのくらい生えてきてる。
今のうちに刈っておかないと、２週間後にはえらいことになるな。」とか、
経験を通じた見通しも経つようになってきました。
こうしないと、こうなる。
ならばこうすればいい。
経験を通じて切り替えて。
失敗を成功に変えてゆき、
肯定感を育んでいく。
その肯定感の積み重ねが、
畑に伝わり、花を咲かせ、実をつけ、種にいたる。
そんな世界を見せてくれているのです。
始めた頃は、
全く先に見えない五里霧中でございましたが、
続けることで見えてくるものがある。
そんなことを感じる今日この頃です。
そしてまた、
新しいチャレンジ。
ゆかるひさんから再び、
いろんな種をお借りしてきました。
ここからまた、
新しい命の物語を紡いでゆきます。
今日も気づきに感謝です。
まるっ！！
