こんばんは。
エンパス男子の大北です。
沖縄にあるコミュニティSangoの住人で、
“祈りと喜びで育つ畑”Sangoファーム中城の園主をしております。
近年話題となっている、
「ティール組織」なる組織形態があります。
フレデリック・ラルーという人が紹介している組織形態で、
目的のために進化を続ける組織のこと。
とても自由で、柔軟で、熱意のある、
次世代の組織形態。
一言で説明するのは難しいので、
ここではわかりやすく解説した動画をはっつけておきます。
(フレデリック・ラルー氏の講演。長いけど、非常にわかりやすい!)
Sangoでは、
このティール組織を一つのモデルとして、
とっても参考にしているのです。
そんな中、
話は先日の全体ミーティングに戻ります。
前回僕が気づきを得た、ある議論の中で、
僕はティール組織に関連ある提案をしたのです。
↑↑の記事の
「こうして相談が足りてない現状は問題だと思うから、
新しい仕組みを導入したらどうだろう??」
と言い始めます。
↑↑この部分ですね。
それが物事の決め方に関する考え方で、
「助言プロセス」というもの。
簡単にいうと、
「誰がどんな決断をするのも自由です。
ただし、決断する前に必ずアドバイスを求めましょう。
アドバイスを聞いた上で、決断を下すのはあなた自身です。」
という仕組み。
そしてこの時、助言を求める相手は、
①その決断に関する専門的な知識のある人
②その決断の影響を受ける人
です。
これだけではなんだかよくわからないですね。
例えば、
トマトの加工場で、ある現場作業員が、
トマトの圧搾機を新しいものに買い換えたいとします。
(動画の例をまんまパクります)
その時、
その作業員は1000万円でも1億円でも、
それが組織のためになると思えば、
どんな値段のものでも買えるのです。
(それってすごいよね!)
ただし、その前に助言を求めます。
まずは①専門性のある人。
工場の財布を預かる財務担当や、
工場全体の業務を管理しているエンジニアからの助言を受けます。
そして②新しい機械を導入することで影響を受ける人。
他に同じ機械を使う同僚などです。
彼らの助言を聞いた上で、熟考した上で、
「新しい機械を導入したい!」と提案した作業員が、
機械を買うかどうかを決めていいのです!!
どれだけ高額な機械であろうと、
その購入を決めるのは社長や取締役ではなく、
その機械を使いたい現場の人。
そのぐらい一人一人の人間に、
自由と責任、そして信頼がある。
そんな仕組みなのです。
いままでSangoでは、
月に一度の全体ミーティングによる「全員での承認」を
非常に大切にしていました。
(と僕は思っていました。)
全員が納得のいく答えを求めるあまり、
物事がなかなか決まらないということが、
ちょこちょこありました。
一方で、
僕たちは報連相がとっても苦手です。
相談せずに勝手に決めてトラブっちゃうということも、
多々あります。
ゆえに「助言プロセス」と導入すれば、
・物事の決定について個人の裁量が大きくなり、スピード感が増す。
・決定前に相談する習慣が身について、報連相が密になる。
という二つのメリットがあるやん!
と僕は考えたわけです。
最近僕たちは、
お山にあたらしい居住スペースを作ろうとしているのですが、
それについては特に"全体ミーティングで決める"という意識が強いように感じたので、
ぜひ「助言プロセス」を導入したいと思って、ドヤ顔で提案したわけです。
(さて、ここまでが前置きです笑 やっと本題に入ります。)
僕の提案を聞いた仲間たち。
賞賛の声が方々から聞こえると思いきや、
返ってきたコメントは想像の斜め上をいくものでした。
仲間A「確かにいいと思うんだけど、なんか窮屈じゃない??」
えっ!!?Σ('◉⌓◉’)
自由度が増したと思ったのに、窮屈!!?
(最近この驚き方のパターンの文章ばかり笑 そうです。この全体ミーティングでは僕はかなりやらかしています笑)
仲間A「例えばSangoファーム中城なんてさ。小屋作りの設計とかも大北くんが自由に決めてるじゃない。もちろん相談も必要だと思うけど、いちいち専門性のある人に聞かなきゃ!とか仕組みに基づいてやってたら、今までよりもスピード感落ちると思うよ。」
た、確かに!
振り返ってみると僕、
畑のデザインも、予算建ても、どんな野菜を植えるかも、
全部自分で決めてるわ。
元々めっちゃ自由にやらせてもらえているやん!!笑
さらに彼は続けて伝えてくれます。
仲間A「だからすでにSangoは、だいぶ助言システムができてると思うんだよね。そもそも居住スペースの建築について、どうしてこんなに全員で承認になったんだっけ?」
ん??たしかに。
僕がやってるSangoファーム中城のように自分で決める形でいいはずなのに、
お山の建築は全員承認ってのは違和感があるな。
振り返ってみよう。
確か8月の全体ミーティング。
当時、建築担当だった仲間Bが進捗状況を報告してくれて。
その仲間Bは、
大きな建築に関しては経験が浅かったから、
見積もりとか設計についてだいぶ穴があったんだよ。
そのことに懸念を感じた僕が、
そういえば提案したなぁ。
「仲間Bは建築に関してまだまだ経験が浅いから、
設計や見積もりができたら一回みんなで確認し合おう。
で、みんなの合意が取れてから、実際の工事をスタートしよう。」
その案が通って、今に至るんだよなぁ。。。
つまり、犯人は僕だ!!笑
僕が勝手に不安を感じて、
全員合意にしたんだ!
にもかかわらず、
今回のミーティングで、
「“全員”で承認は古いと思う!」とか言っちゃう僕。
自作自演、恥ずかしい!!笑
というわけで、
建築についても個人の決定でどんどん進んでいいという方向性で、
話が落ち着きました。
(建築の担当も変わることになりました〜!!)
今回のミーティングを通じて気づきました。
僕たちは無意識のうちに、
自然とティール的な組織へと変化していっていたわけです!
むしろ、
仕組みとしてカチッっとそれを導入しようとした方が、
なんか窮屈に感じたりします。
もっと素直でいたい。
ありのままでいたい。自由でありたい!
そんな想いのもとで、
アレヤコレヤ話し合っていることで、
コミュニティとしての形が、
僕たちにふさわしい方向へ変化してゆき、
それが蓋を開けてみれば、
だいぶティールになっていたわけです。
元々のティール組織も、
先に理論があったわけではないそうです。
全く交流のなかった別々の組織。
それぞれが独自の試行錯誤のもとで、
働いている人も関わる人も皆幸せな、情熱ある組織となった。
フレデリックさんが、世界中のそんな組織を調査していたら、
結果的にみんな同じような組織構造になっていたそうです。
それがティール組織。
つまり、
さきに理論があるわけではないのです。
目的があり、想いがあり、
その方向に向かっていくうちに、壁にぶつかり、乗り越えていった、
その行き着く先が皆とても似ていたということ。
はじめに思いありき。
僕たちも僕たちの目的のもとで僕たちなりに、
より良いコミュティを目指して歩めてる。
そんなことを気づけた、
ミーティングでございました。
やらかしてみるのもいいもんだ!笑
今日も気づきに感謝です。
まるっ!!
僕たちが生きるコミュニティSangoってこんなところ。