あるがままに生きるために〜コミュニティSangoで暮らす日々のキロク〜

魂の成長を目的としたコミュニティ『Sango』の住人である大北のブログ。“祈りと喜びで育つ畑”「Sangoファーム中城」の園主でもあり、とっても敏感(HSP・エンパス)なアスぺ男子。沖縄の雄大な自然の中で、仲間と共にあるがままに生きる。そんな日々の暮らし・畑仕事の実験や気づきなどを綴っています。敏感男子、ただいま地球に適応中٩( 'ω' )و

【気づき】本当に伝えたかったのは「正しさ」ではなく「感情」でした。

こんばんは。

エンパス男子の大北です。

 

沖縄にあるコミュニティSangoの住人で、

“祈りと喜びで育つ畑”Sangoファーム中城の園主をしております。

 

現在は台風のため、ホテルへ避難なう。

 

本日はホテルにて、台風対策で延期になった

Sangoの月一回の全体ミーティングの続きです。

 

 

naturalhspman.hatenadiary.jp

 

 

早速議題に入ると思いきや、

僕は先日の全体ミーティングの時に引っかかったことがあり、

それが気になって夜も眠れなかったので、

その引っ掛かりの話から始めました。

 

その話は、

あるスタッフが長期で出稼ぎに行くという話。

 

先月の全体ミーティング時に、

あるスタッフが

「ちょっと出稼ぎに行ってくる。」

という話を伝えてくれたのです。

 

一昨日のミーティングにて、

具体的な日程がお知らせされたのですが、

 

それが、

僕の想像以上に長期だったのです。

 

僕は内心とても驚きました。

 

「えっ!!それって

”ちょっと出稼ぎ”の範疇超えてるじゃん!!」

 

急な話にとても戸惑ったのです。

 

でもあくまでSangoスタッフはみんなボランティアスタッフ。

個人がバイトに行くことを止める権利はないと考えた僕。

 

おとといの時点では、

何も言わず、黙っていました。

 

でもこの二日間、

どうにもそのことがどうにも気になって仕方がありません。

 

イライラして、夜も眠れません。

 

たくさんノートに書いて、

整理もしました。

 

でもやっぱり、

気になることだから聞いてみよう!

と思い、

 

今日のミーティングで聞いてみたのです。

 

「どうしてそんな長期のバイトを選択することにしたの?」

 

すると彼女はこう返します。

「そこに仕事があったから。」

(物事をサッパリと捉えるタイプの人なのです笑)

 

シンプルな答え!!

 

しかし僕は納得がいきません。

感情がエスカレートしてゆきます。

 

「事前にどうして相談してくれなかったの?」

「大人としてもっと説明する必要があるんじゃないの?」

とだんだん相手を問い詰めるような言葉になってゆきます。

 

さらには、

「こうして相談が足りてない現状は問題だと思うから、

新しい仕組みを導入したらどうだろう??」

と言い始めます。

 

なんだか話がどんどん大きくなっていきます笑

 

個人のバイトの話がいつのまにか、

Sango自体のあり方の話に・・・!

 

あれ?どうしてこんな話になったんだっけ?

と僕自身がよくわからなくなっている時に、

 

仲間たちが諭してくれました。

 

「個人的な話が壮大なことになっているよ。」

「個人のこととSangoの組織としてのあり方は

分けて考えたほうがいいんじゃないかな?」

 

と伝えてくれたのです。

 

そして僕も我に帰り始めます。

 

そしてまた別の仲間が伝えてくれます。

 

「個人的な事情を丁寧に事前に説明することが社会人としての"常識"っていうけど、

常識ってなんだろう??」

「ここにいる人たちはみんな経験が違って、"常識”と思ってることもバラバラ。

バイトに行くことを決めた彼女にとっては、この伝え方が常識だったってことだと思う。」

「今の話だと、あなたの正しさを押し付けているように見える。

 

た、たしかにっ!!!!Σ(-᷅_-᷄๑)

 

図星です。

 

「常識だ。」「こうすべきだ。」と

自分の正しさに相手を押し込めようとしている僕がいました。

 

しかし、同時に困惑します。

 

だとしたら、

「ぼくはどうしたらいいんだろう?」

「バイトを決めた彼女の言動にこんなにモヤモヤしている。

僕は何をどう彼女に伝えたらいいんだろう??」

 

パニックしてしまい、

考えが及びません。

 

するとまた別の仲間が伝えてくれました。

「素直にあなたがどんな気持ちなのか言葉にしてみたら?」

 

僕は自分の感情を見つめ、言葉にしてみます。

 

「僕が彼女の立場だったら、

長期にバイトに出るっていう選択肢は考えられない。

だから彼女の選択にびっくりしたんだ。」

 

と伝えました。

 

するとその仲間はまた僕に伝えてくれました。

 

「確かにそういう感情もあるよね。

でも、その奥にもっと深い感情があるんじゃない?

本当は寂しいって思ってるんじゃないの?」

 

さ、寂しい!!?

 

そんなこと本当に思ってるんだろうか?

想定外だったため、また戸惑う僕。

 

でも確かにその感情もあるかもしれない。

と思い、口に出して、

「寂しいという気持ちもあると思う。」

と言葉にしてみました。

 

するとその瞬間、

ダバーーーッ!!!っと涙が!

 

そしてハッとしました。

 

あっ!僕はこんなに寂しかったのか!

 

彼女が一時的にそこそこ長い期間Sangoから離れることに、

僕は寂しさと不安があったのです。

 

僕にとってそれは、

身体的に距離が生まれることだけの問題ではありませんでした。

 

それだけ長期のバイトを選んだ事情も、経緯も、説明されないことの方が、

とっても寂しくて不安だったのです。

 

あまりに説明されないことから、

「もしかしたらこのまま彼女はSangoを離脱してしまうのではないだろうか?」

とまで妄想が発展しておりました。

 

Sangoと彼女の方向性がもう別々なのかもしれない。

僕たちは袂を分かちてしまったのかもしれない。

 

そこまで考えがゆき、寂しさを感じていたのです。

 

僕の妄想力は凄まじいです笑

 

自分の感情に気づいた僕は、

改めて彼女に尋ねました。

 

「どうして長期のバイトを選んだのか?その理由がわからず困惑してます。

Sangoから一時的に離れてしまうことがそもそも寂しいし、

それ以上に、もう気持ちがSangoを離れてしまったのでは?とさえ思ってしまい、

不安で仕方がありません。それならそれで受け入れるので、

そのバイトを選んだ経緯を教えて欲しいです。」

 

すると彼女は、

丁寧に理由を説明してくれました。

 

そしてその理由は、

彼女らしい気遣いと思いやりに溢れた、

とても納得のいくものでした。

 

散々感情を吐き出し、

ボロボロと泣き、その上で彼女の真意を聞けた僕。

 

心の中にあったイライラは、すっかり消えてなくなり、

とても穏やかな気持ちになることができたのです。

 

あー、よかった!!!

 

 

「正しさ」は人それぞれ。そしてとてもやっかいなもの。

それを主張し合うことは、ぶつかり合いで、

勝ち負けの世界で、制度、組織構造を変えようとしてまで、

相手を負かそうとしてしまうことがあるのです。

 

そうやって誰かを抑圧し、誰かを傲慢にし、

コミュニティは仮面を被ったものになってゆく。

 

 

「自分の感情」を伝え合うこと。

それは「正しさ」よりもシンプルで素直。

そこには勝ち負けではなく、分かち合いが生まれる。

 

もちろん感情もただぶつけ合うではダメで、

自分も相手も受け入れ合う姿勢も必要。

 

感情も一筋縄ではいかず、

僕もイライラに飲まれ、正しさを主張してしまった今日がありました。

 

まだまだ訓練中の今なのです。

 

なにはともあれ、

 

僕が本当に伝えたかったのは、

「正しさ」ではなく「感情」でした。

 

という本日の気づき。

 

今日の日の学びに。

そして学び合い支え合えている、仲間たちに感謝です。

 

まるっ!

 

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僕たちに生きるコミュニティSangoってこんなところ。

www.sangookinawa.org