終わりは突然やってきました。
いつも頼まれていた、
ある土地の草刈りのアルバイト。
先月下旬に依頼を受けてましたが、
足を怪我してしまったため、
先送りにさせてもらっていました。
今月中旬になり、そろそろバイトに入ろうと思っていた時、
土地主さんから急に電話がかかってきたのです。
「あの土地を借りて、畑をやりたいと言う人が見つかったんだ。
だから草刈りはその人にお願いしようと思う。」
僕は焦りました。猛烈に焦りました!!
僕にとって、
一番の収入であるこの草刈りバイト。
急になくなったら困る!!やばい!!(笑)
ケガでできなかったとはいえ、
こんな展開になるとは・・・!!
でも素直に気持ちを言えなくて(笑
土地主さんに対しては、
「そうなんですね!次の人見つかってよかったです!!」
とか言っちゃう僕。
確かに嬉しい気持ちはある。あるんだよ!
でも、ショックな気持ちもある!どうしよう・・・!!
すると、
土地主さんが僕に尋ねてくれました。
「足の調子どうね??」
僕はとっさに、
「随分よくなりました!
だから明日にでも、草刈りに入ろうと思ってたんです。」
と元気アピール(笑
すると土地主さんは、
「そうね!だったら草刈りお願いするさ〜^^」
と言ってくれました。
僕、心の中でガッツポーズ(笑
そんなこんなで、
僕は最後の草刈りバイトをすることになったわけです。
現場はこちら!!
前回の草刈りから、
約9ヶ月経っているこの場所。
にもかかわらず、
草の生え方はびっくりするくらい穏やかでした。
毎回、祈りを込めて、
土地さんとお話ししながら丁寧に進めてきた草刈り。
最初は厄介な草が入り乱れていたこの場所も、
回数を重ねるほどに、土地の想いが浄化され、
すごく刈りやすい土地に変化していったのです。
(この土地での草刈りの様子をまとめた記事)
もうかれこれ5年になる。
パートナーのゆりさんとずっとやってきた草刈り。
前回初めて、手伝いをお願いして、
3人体制で行いました。
(すごいタイトルの記事だ!!笑)
毎回のように蜂に刺され、
自分が本当は「このバイトを2人では大変だ」と感じていると気づき、
初めて素直に「助けて」を伝えることができた、とても実り多き前回。
そして、今回の最後の草刈りバイト、
自粛期間もろもろで、ゆりさんも東村のことに集中することになり、
なんと1人で行うことになったわけです。
タイマンで向き合うというのは、
なかなかラストにふさわしい状況。
感慨深い気持ちで、今までの学びを総動員して、
丁寧に向き合ってゆきました。
まず蜂がいないか確認。
(刺される前に蜂さんの巣の除去に成功)
絶対に無理はしない。
作業は1日2〜3時間に抑える。
(ほどほどって大切)
焦らずコツコツ、
目の前のことを一つ一つ進めてゆきました。
先のことばかり見ず、
自分の歩みだけに集中していれば、絶対に終わりは来る。
それを理解できているのは、
この自粛期間に一人でコツコツ進めることができたことが、
とても大きいです。
途中途中、
美しい花が咲いているのを見つけました。
毎年毎年、何度草ボーボーになっても、
決して枯れることなく、健気に咲く花たち。
僕たちが、草刈りをすることで、
生かされる植物たちがいることは、
とても嬉しく、励みになります。
見事に作業中は曇り空。
天候にも恵まれ、3日間かけて、
草刈りを終わらすことができました。
スッキリです。
(どっさり草の山)
正直に言えば、前回のバイトを最後に、
この草刈りをやめようかと思っていました。
毎回、草刈りを頼まれるまでのスパンがとても長く、
草がボーボーになっているので、
一回一回の草刈りにかかる労力が半端なかったのです。
少し無理をしている自分がいるのを感じていました。
草刈りに入るスパンを短くしてもらうか、
このバイト自体をお断りするか。
どちらかを考えていました。
すると土地主さんから、
「除草剤を撒こうかと考えている。」
と伝えられたのです。
僕たちはとても敏感肌なので、
除草剤を撒くことでの体への影響は多大です。
故に、
「除草剤を撒くことは敏感な僕たちには難しいんです。他の方に依頼してください。」
とお伝えしていました。
ずっと関わってきた土地に、
除草剤が撒かれることは少し寂しい気持ちもありました。
でも、土地主さんの気持ちも理解できます。
活用する人がいない土地。
土地主さんは体の自由がきかず、
自分で活用することも難しい。
そんな中で、土地を維持管理するためだけに、
限りあるお金の中で、決して安くはないバイト料を払い続ける。
それはすごく大変なことな気がしていました。
依頼し続けてくれること自体が、本当にありがたく嬉しいことです。
だから、
前回でこの土地と関わることは最後だと思っていました。
でも、また改めて、
お仕事を依頼してもらえた今があります。
土地主さんは除草剤を撒くことなく、
再び僕たちに依頼してくれました。有り難いです。
そして、次の借主さんも見つかったわけです!
物事の終わりって必ず来るのだなぁと、
改めて気づかされました。
僕の遺伝子易経のテーマの一つとして、
「物事を正しく終わらせること。」
ということがあります。
早く終わらせようとしても、終わらない。同じことを繰り返す。
終わらせることが遅すぎても、チャンスを逃す。
その物事を本当に終わらすべきタイミングで、終わらすこと。
それが僕の今世のテーマの一つです。
この草刈りバイトも、まさしく今、
終わらせるタイミングを頂いたのです。
宇宙は最善ですね。
大きな収入源が一つなくなること。
守銭奴の僕としては、とてもショックでもありました(笑
でも一方で新しい喜びを知りました。
それは、
次にバトンを繋げる喜びです。
5年間草を刈り、想いを浄化し、
喜びと感謝を伝えあったこの土地。
たくさんの気づきを僕たちにもたらしてくれたこの土地。
喜びでピッカピカになったこの場所を、
活かしてくれる次の人に繋ぐことができたこと。
バトンの繋ぎ役になれたことが、
とても嬉しかったのです。
やっぱり土地は、
森に還るか、人と活かし合うか。
そのどちらかの道が喜びだと、僕は感じます。
(活かすにも活かし方の問題は多分にあり、徒らに搾取するくらいなら、森に還した方がいいとも思っております。人と自然とが喜び合える関係性は今も実験中!)
活かせる人がいてこその土地だし、
この土地も畑をしてくれる人をずっと待っていたのです。
僕は元来自己中で、自分が楽しいことが第一だったので、
「次に繋がる誰かのために」ということはあまり考えてきませんでした。
でも、今回のバイトでははっきりと、
次に繋がる喜びを感じることができました。
僕のやってきたことは、
労働の対価をいただいたことだけじゃない。
喜びのバトンを繋ぐ、大切なお役目を果たせたのだ。
その気づきをいただけたことは、
この5年間の草刈りバイトでの、
最も嬉しいギフトです。
土地さん、土地主さん、
今まで一緒にやってくれたゆりさん、
応援してくれた皆様、
本当にありがとうございました。
ひとつ手放し、
また新たなステージへ進みまっしょい!
今日も気づきに感謝です。
まるっ!!
大雨の後、見事に晴れた本日。外を眺めながら気持ちよく書けました!!