『おくりびと』という映画を見ました。
死を通じて、
命と向き合う。
死があるから、
生が輝き、
死を通じて、
愛に気づき、
死後も、
想いが受け継がれてゆく。
連綿と続く命の営みに、
死は避けられない、
とても大切なもの。
母の生ききった姿を見て、
母が光に還った後も、
自分の中にある母への想いと向き合い、
そのおかげ様で、
今の僕がある。
にもかかわらず、
ぼくは命と向き合うことを、
まだどこか恐れていた。
植物たちに虫や病気が出ることを恐れ、
向き合うことを怖がっていた僕がいたのです。
植物たちが弱っていく姿を、
母と重ねていたのです。
心のどこかでパニックしていたのです。
虫や病気が出ることをダメにしてしまっていたのです。
畑仕事は、
植物の命と向き合うお仕事。
命を頂くその時まで、
その命に寄り添い、手を添え、
共に生きていくお仕事。
植物たちが
どんな生を全うし、
どんな死を迎えるか。
そこにいい悪いは無い。
ただそうであるだけ。
でも、
虫が出ることにも、
病気になることにも意味はある。
虫は無視。
僕が自分の命も、
目の前の植物の命も、
無視していることを教えてくれているのです。
恐れがゆえに向き合えていなかったことを、
教えてくれているのです。
植物たちが、
どんな最期を迎えてもいい。
彼らと丁寧に向き合い、
見届けてあげることが、
僕の仕事であるのだと、
気づくことができました。
命と向き合う。
とても大切なお仕事ですね。
明日からまた丁寧に、
向き合ってゆきます。
今日の気づきに感謝です。
まるっ。